2010年6月6日日曜日

Date/10.5.30 (sun) 大阪橋本の遊郭跡


こんばんは。
いつまでたっても、もう一つあか抜けないefuです。



さて、この日は大阪北河内最北端、京都との境目にある橋本という街にあった遊郭街跡に行きました。





いつもの様に、撮影中知り合った地元の方の話によると、昭和30年代まではなんとか華やかさも残っていたらしいのですが、今はすっかり寂れてしまいその当時の面影を残す街の雰囲気も自然消滅を待つだけだとおっしゃっていました。



家屋の特徴として、まず、京都の長屋のように家々には格子戸があります。京都の格子戸はブラインド効果を持たせる為に間隔が狭いのですが、こちらは外から遊女を見せる必要があるので間隔は広い。
また、当時、各家には風呂は無かったそうで、出来るだけ効率的に多くの部屋(寝室)を間取りして営業する必要があったため風呂は余計な設備であるとされ、淀川(大川)沿いに細長く続く街を南北に挟む様に位置するお風呂屋さんに行っていたそうです。
そして、お客さん同士が顔を遭わさないようにするために階段は二つ布設するというのも外せない重要な要素であったとのこと。







引っ越して約10年ほどになるのですが、一駅向こうへ行くだけでこんな風景に出会えるとは思いませんでした。



出会ったおじさんが子供の頃、
路地で大勢の友達と遊んでいて、夕暮れ時になると近所の大人達が出会い頭に『子らは早よかえりや〜』と言っていたのが心に残っているとおっしゃっていました。
その一言が合図のように呪文のように、たった今まで目にしていた子供達の遊び場の景色を、踏み入れてはいけない大人の世界へとガラッと反転させてしまうのが不思議で仕方なかったそうです。



たった50年程前まで、そんな日本の風景があったのだなと、一人しみじみしつつ家路についた次第です。
また、近所なので機会を見繕って撮りに行こうと思いました。



Nikon F3 HP
Ai Nikkor 35mm F1.4S
CENTURIA 100

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